10月20日
〜糸島市と社会福祉協議会主催の「移動支援交流会」に参加して感じたこと〜
昨日、糸島市の「移動支援交流会」に参加した。
地域の支え合いをテーマに、さまざまな取り組みや活動を聞きながら、
いろいろと考えさせられる時間になった。
「善意」で続けてきた地域の支え合い
地域サロンや体操教室など、長く続いている活動の多くは、
地域の方々の善意によって支えられてきたもの。
「花見など別件で頼まれてもなかなか断れなくて」と笑いながら話す方の姿に、
その優しさと同時に、少しの疲れも感じた。
ある方は移動支援をボランティアで続けてきたけれど、
周囲の期待に応えるうちに負担が大きくなり、体調を崩されたとか。
支える人も、支えられる仕組みが必要
70~80歳前後の方が、同じ世代の方を車に乗せて送り届ける――
その光景に、温かさと同時に少しの不安も感じた。
何かあった時の補償や安全面の整備は、
これからもっと考えていく必要があるように思う。
市の担当の方も「来年度から保険の整備を検討している」「ドライバー講習を検討している」などと話されていたが、今の段階ではまだ十分とは言えない状況だと感じた。
「やさしさ」が続いていくために
地域を思う気持ちや「助け合いたい」という想いは、
本当に尊いものだと思う。
ただ、それを続けていくには“仕組み”としての支えが必要。
善意だけで成り立つものは、いつか無理が生じてしまう。
共働きが当たり前になり、物価も上がる今の社会で、
次の世代が同じように続けたいと思える形とはどんなものだろう。
そこにこそ、これからの地域づくりのヒントがある気がした。
これからの移動支援のかたち
介護タクシーなどの専門サービスが、
地域の中で自然に受け入れられる仕組みを作ることも、
一つの解決策になるのかもしれない。
誰かの善意に頼るのではなく、
安心して利用できる制度や仕組みで支え合うこと。
それが、これからの“やさしさのかたち”になっていくのではと思う。
温かい空気の中にも、いろんな課題を感じた交流会。
それでも、誰かを思う気持ちが集まっていた時間は、
たしかに希望を感じる場でもあった。
たまには真面目な備忘録であった。
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