ただの介護タクシードライバー、されど

介護タクシーのこと

昨日は、もう一つ印象に残るご依頼があった。

介護タクシーの付き添い利用で、
「不動産屋を一緒に回ってほしい」という内容だった。

現在住まれているアパートが取り壊される予定で、
今月中に立ち退きを求められているとのこと。

依頼者の方は、もともとお仕事をされていた方だが、
転倒をきっかけに車いす生活になり、今は職場復帰も難しい状況にある。

少しずつ動けるようにはなってきているものの、
移動には車いすが必要な状態。

そして何より、
引っ越し先の条件がとても厳しい。

現実的には簡単ではない状況だということは、
話を聞く中で自然と伝わってきた。

私は、ただの介護タクシードライバー。

依頼者を不動産屋まで安全にお連れする。
それが仕事だ。

でも、内情を知ってしまった以上、
「できることがあるならやりたい」と思った。

知り合いの不動産屋さんに相談し、
紹介していただいた不動産屋に一緒に行くことにした。

正直、状況は簡単ではない。

ケアマネージャーさんも、少しお手上げのようだった。

それでも、
人の意見を聞きながら条件を少し調整して、
落ち着く場所が見つかればいい。

そんなふうに願っている。

介護タクシーの仕事は、
「移動」を支える仕事。

でも実際には、
その人の生活の途中に関わることでもある。

ただの介護タクシードライバー。
されど、ただの介護タクシードライバー。

大きなことはできないかもしれない。
それでも、目の前の人にとって少しでも安心できる時間をつくることはできる。

そう思いながら今日もハンドルを握っています。

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