" /> 介護タクシー 糸島 | とんでも備忘録

いそがしい日々にこそ、感謝を

介護タクシーのこと

朝から予定が詰まっていた一日。

午前中は転院1件、
そして埼玉から父のいとこが10人家族で来福(絶対お会いしたい!)
その後に訪問リハ2件と買い物支援。

そんなスケジュールだったが、
朝一の転院がご家族さまの都合でキャンセルに。

空いた時間で観光協会の入会手続きを済ませ、
実家に顔を出そうとしたその時、一本の電話が入った。

「今から眼科に受診に行きたいのですが」

住所を聞くと、お寺さんとのこと。

いつも緊張感を持って仕事に向かっているが、
“初めての場所”というだけで、さらに背筋が伸びる。


お迎えに行くと、すでに道端まで降りて来られていた。

ご主人は歩行器での移動が可能とのことだったが、
状態を見て車いすの方が安心と判断。
ご案内し、福祉車両へ。

その瞬間、「これは楽だ!」と一言。
その言葉に、まずはほっと胸をなで下ろす。

奥さまは杖歩行。乗降時は介助を行う。
後から分かったことだが、主人がお坊さんと思いきや奥さまの方が尼さんだった。


道中、どうして私のタクシーを知ったのかを伺うと、
「三つ折りのチラシをもらって」とのこと。

市からなのかと思っていたとのこと。なのでどこでかは分からない。
私自身もこのエリアに配布した覚えはないし、
そもそも三つ折りのリーフレットはポスティングしていない。

ただ、「いつか必要になるかも」と手元に残してくださっていたという。

それが、今日につながった。


車内では何度も

「今日は本当にいい日だね」

とご夫婦で言葉を交わされていた。

その空気に包まれながら、
この仕事の意味を改めて感じる。


そして受診後。

奥さまから
「久しぶりに買い物に行きたいけど、そういうこともできますか?」と。

もちろん、と即答。

半年前までよく通っていたというスーパーへ。

奥さまはカートを押してゆっくりと、
ご主人は車いすで私が付き添いながら店内へ。

まずはパンを選び、
イートインコーナーでコーヒーと一緒にひと休み。
最初にパンを食べることはルーティーンとのこと。

その後はゆっくりと店内を回りながらお買い物。

楽しそうに選ばれる姿を見て、ふと口にした。

「買い物もエンターテイメントですね」

お二人は笑って頷かれていた。


もともとは“受診だけ”の予定。

それが「買い物に行きたい」という気持ちにつながり、
そして帰り道にはまた

「今日は本当にいい日だったね」

その言葉が何度もこぼれる。

何度も、こちらの心まで温かくなった。


予定していた父の親戚とも受診の合間に顔を出せて、
皆さんにもお会いでき、

最後は地域の買い物支援ボランティア。

すべてが不思議とうまくつながっていく。


そして帰宅すると、
長女が夕飯を作ってくれていたというサプライズ。


いそがしい日々の中で、
一つひとつの出来事に意味があって、
人とのつながりに支えられている。

だからこそ思う。

いそがしい日々にこそ、感謝を。

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