度々インスタなどにも登場していたしげ子さん。
先月の28日、闘病の末に静かに息を引き取られました。
毎日連絡を取り合っていたわけでもないのに、
葬儀にも列席して手を合わせたのに、
一週間経った今でも、どこか実感がありません。
亡くなった日は土曜日の朝でした。
その数日前から
「土曜日の午前中に顔を見に行こう」
そう思っていました。
すでに酸素も投与されていて、
話すのもやっとの状態だったので
電話をするのも控えていました。
そして土曜日。
病院に行くと、
なんだか看護師さんの様子がおかしい。
受付で待つように言われ、
しばらく座って待っていると
後ろのエレベーターから息子さんの声がしました。
「母ちゃん、朝亡くなったよ。」
私はしげ子さんのお見舞いに来たのに、
亡くなったことを聞かされ
ただ戸惑うばかりでした。
すでにしげ子さんの姉妹や、息子さんのご家族も来られていて、
エンジェルケアの最中とのこと。
そのまま少しの間、ご家族にもすすめられ
皆さんと一緒にいることになりました。
ただ、少し冷静になると
「私がここにいるのは、ちょっと場違いかもしれない」
そんな気持ちにもなり、
夕方、改めて
しげ子さんに会いに行くことにしました。
ようやく大好きなお家に帰ってきたしげ子さん。
大好きな写真や絵、
そしてお友達に囲まれて
静かに眠るしげ子さんは
本当に幸せそうにも見えました。
がんがつないでくれたご縁
しげ子さんにお会いできたのは、
何を隠そう「がん」がきっかけでした。
お互いにがんを経験したサバイバー。
そのことが、不思議なご縁となって
私たちは出会いました。
決して嬉しい出来事ではなかったはずの経験が、
こうして人と人をつなげてくれることもある。
人生のご縁というのは、
本当に不思議なものだなと思います。
しげ子さんらしい人生
しげ子さんは、
最後まで「しげ子さんらしい人生」を
ちゃんと生ききった人でした。
おしゃれで、
おしゃべりが好きで、
友達がたくさんいて、
自分の好きなものを大事にして。
年齢を重ねても
「どう生きるか」を
ずっと大切にしていた人でした。
人生の時間を一緒に過ごす仕事
介護タクシーを始めてから、
たくさんの出会いがあります。
その中で、
しげ子さんとの時間は
私にとって特別なものでした。
ただ送迎をするだけではなく、
人生の時間を一緒に過ごさせてもらっていたんだと
今になって改めて感じています。
人はいつか必ず別れの時がきます。
でも、その人と過ごした時間や、
交わした言葉や、
笑った瞬間は、
ちゃんと
誰かの中に残り続けていく。
しげ子さんのことを思い出すと、
なぜか涙よりも
ふっと笑顔が浮かびます。
それはきっと、
しげ子さんが生きてきた時間が
とても豊かだったから。
しげ子さん、
出会ってくれてありがとうございました。
そして、
たくさんの時間を一緒に過ごさせてくれて
本当にありがとうございました。
どうか、
ゆっくり休んでください。
移動の先には、人生の時間がある。
しげ子さんは、
そのことを私に教えてくれました。

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